イベントのご報告

2011年8月3日(水)

 

<第二回>3.11と防災コミュニティを語り合う集い

話そう!水と谷中のいい関係

~谷根千の地震と火災を考える150分~

 

■開催日時 2011年8月3日(水)18:30~21:00

■開催場所 谷中コミュニティセンター 会議室

 

木造建築密集地であり、歴史的に貴重な建物も数多い谷根千エリアで、

地震とその後に起こる可能性の高い火災について考えました。

 

まずは、3.11で住民を守った陸前高田の神社の話や、

京都の文化財を守るまちぐるみの消化システムの話を聞き、

その後、谷根千エリアの防火について、感じることや、

防火アイデアなどを出し合いました。

第一回目同様、近隣に住む70名近くの方がご参加くださいました。

 

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■講演1

鎮守の森が命を救った!~陸前高田の例~

薩田 英男(建築家、東京理科大学講師)

 

 

3.11の後まもなく、陸前高田を訪れた講演者からの報告がありました。

陸前高田や東松島では、神聖なものの象徴として高台に建てられた神社や

お寺が、津波から住民を救いました。自然が多く、湧き水や池があったり、

祭りや縁日で人が集う、この場所は実はいざというときに避難できる安全な

場所だったのです。

 

谷中に目を向けてみましょう。

谷中には、緑に親しみ、井戸に馴染み、お寺を身近に感じてきた背景があり

ます。住民と行政が協働し、路地や庭先の緑をたどれば避難路としてお寺や

初音の森に通ずるように手入れしてみたり、点在する井戸を再確認して、

町全体に防水ネットワークを敷いてはどうか、など。

都市防災を人工に頼るのだけではなく、自然や暮らしを取り込みながら

防災へつなげていってはどうか?といった話がありました。

 

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■講演2

谷中・防災コミュニティーセンターを消火ネットワークの拠点に。

益田兼房(日本イコモス国内委員会/文化遺産防災国際学術委員会 委員/

                立命館大学 歴史都市防災研究センター客員研究員)

 

 

京都の清水寺では、万一の火災が起きた際に、山の上にある清水寺まで

火がのぼらないように、まずふもとのまちを燃やさないこと、これを念頭に、

消火用具の整備や、各家の軒先に水栓を設けるなど、徹底した防災システ

ムを敷いている―。

 

京都清水寺の防災システム構築にも携わったことのある講演者から、

文化財を守る防災システム例の解説と、歴史的な建物やまち並みを持って

いる谷中での消火システムのアイデアが話されました。

 

 

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<会場で出たご意見(一部)をご紹介します>

 

●外の消火栓は当てにならない。消化器は数秒しか持たない。自宅の屋外に

 貯水槽をおき、ホースをつけて初期消火をするのが大事。

●防災合宿を谷中小学校でしたことがある。地下には防災の備品が少ない。

 水道も地下にある。水が入ることも考え、自家発電ももっと高い位置に

 作ってはどうだろうか?

●山の上と下で役割分担をすれば?坂下は井戸から水画ですので生活用水に

 使う。坂上は日常から貯水して防災に使うなど。

●火災から避難するときのために、お寺の塀の間を霧を吹くようなものを

 つけては?

 

コミュニティーセンターに対するご意見

●現センターの児童室は何度も相談して行政と一緒に作ったという気持ち。

 なるべく早いうちに説明して今回も学童の人たちといっしょに作って行き

 たい。

●浅草在住。台東区の税金なんだから谷中だけの都合でやるなら税金を返し

 てほしい。地域の境がコミュニティの境ではない。防災ということで、区

 役所のバックアップ機能もつくということでお手本になるような何かを実

 現してもらわないと納得いかない。プロセスも区民全体に示すべきだ。

●情報を見落としたら何もわからないまますすんでいく、それではいけない。

●港区はふれ合いの湯をしており6席しかないがいつも満席。新センターにも

 銭湯をぜひ入れてほしい。

 

皆さまからいただいた意見は、当会がまとめて台東区へ報告します。

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